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Denken mit der Hand ― 手で考える

感じる、体験する。感じる、触れる、手に取る、掴む。"手は心の窓である"と、ドイツの哲学者イマヌエル・カントは言いました。私たちは、興味を持ったものを手に取って理解する。私たちの触覚は非常に優れていて、暗闇の中で手にしたものを、目で見るよりもずっと鮮明に言い表せることもあります。見て、触れるたびに、脳内が刺激される(で花火が上がる)。手にとって、掴む。

ペンを手に取り、紙に書くたびに、私たちの思考は湧き上がる。

思考は言葉、文章、イメージに発展する。
思い出は物語になる。
アイデアはプロジェクトに発展する。
ノートがインスピレーションを与える。

紙に書くことで頭に浮かぶアイデアや思考の流れは、キーボードでは成し得ないことです。

私たちは書くことで理解し、学び、見て、考えるのです ― その手で。手で書くということは、紙の上で考えること。私たちは紙の上で、思考を自由に巡らせることができます。一歩下がって見ることもできます。そうすることで、客観的に計画やプロジェクトを考えることにも繋がります。書くことで、形にする。紙に書き出すことで、計画の実現に近づくのです。自分の手でコントロールするために、リストにする。実現させるために、書き出す。分析するために、計画を練る。頭に浮かんだ事を、アイデアが出るまで書き出しましょう!手で書くということは、アイデアを実行に移すために人々がしてきたメソッドです。それがあなたのアイデア、計画、プロジェクトです。それは、あなたの手にあるのです。


「手で書くこと」が、あなたを磨く8つの理由

Denken mit der Hand - 1. The hand

1. The hand

書く「手」が、思考を触発する。

「手は心の窓」。ドイツの哲学者カントの言葉です。 人の触覚はとても鋭敏で、暗闇でも触っているものがよくわかります。 手の触覚は脳の反応を呼び起こし、思考を触発します。

ペンを使って紙に書くことは、私たちの内なる可能性に火をつけます。

Denken mit der Hand - 2. Think

2. Think

書くことで、脳を鍛える。

読むことを学ぶのにも時間がかかりますが、考えが文字になるようになるまでにはさらに多くの時間がかかります。書くことは、想像力、思考の抽象化、手を動かす運動技能などの相互作用が必要なのです。書くことで、右脳と左脳の連携が強まります。脳から見ると、ペンと紙で書くことほど重要なことはありません。

考えを書くことは、脳のすべての領域を刺激します。

Denken mit der Hand - 3. Understand

3. Understand

書くことで、深く学ぶ。

「入力」は書くことの代わりになりません。 書くことで発生する、思考と情報処理のメカニズムは、キーボード入力では起こりません。手で書くことで学習体験は深くなります。 小さな子どもは、書くことでより簡単に言語スキルを身につけられることがわかっています。外国語の学習でも、言語の種類や私たちの年齢に関係なく、書きとめることで記憶に残りやすくなります。

ペンと紙を使うことにより、私たちの学びは向上します。

Denken mit der Hand - 4. Act

4. Act

書くことで、実現へ近づく。

人は、何段階も先のことを考えるのが苦手です。たとえばチェス。ほとんどの人は気が散ってしまって、頭の中で5回以上の駒の動きを考えることができません。ですが、ペンを手に取り、紙に書き出すと、考えを整理しながら自由に走らせることができます。 気が散るのをコントロールしながら、計画やプロジェクトを客観的に見られるようになります。

書き出すことによって命を吹き込まれた計画は、実行される機会が増えます。


Denken mit der Hand - 5. Classify

5. Classify

リストを書き出し、自分を解放する。

原稿の下書きは混沌としたまま。スケジュールはなかなか守れません。そもそも何かをやるのに時間が十分ということはありません。計画は次々変わり、私たちを悩ませます。そんなときでもペンと紙があれば、落ち着きを取り戻せます。タスクを書き出しリスト化することで、焦点が明確になります。リストは重要なものと緊急なものを区別するのに役立ちます。書き出し、分類し、優先順位をつける。 別だと思ってたものが関係しているのに気づくこともあります。

リスト化はペンと紙を使えばより速くより効率的に進められます。完了したことをリストから外していくのは気分がいいもの。

リスト化で、自分自身が計画をコントロールすることができます。

Denken mit der Hand - 6. Discover

6. Discover

書くことで、自分を探索する。

作家は放浪者です。多くの作家が旅の終着地を知るために、手書きで小説を書いています。文章を書くのは旅のようなもの。始まりはわかっていますが、どんなふうに終わるか定かではありません。PCで書いたものと違い、ペンで書いた文字はすぐには消えません。ペンは言葉から言葉へと動き、私たちはその間に構想します。混乱していて解決策が見えないときは、まずペンを手に取ってみる。書き始めることが状況を前進させます。考えが次々と湧き、突然、あたらしい発想が浮かぶこともあるでしょう。手を使って書くことで、もともと頭の中にあったものが形になったのです。

手を使って考えを書くこと、それが自分の世界を探索することになります。

Denken mit der Hand - 7. Let go

7. Let go

書くことで、心を解放する。

書くことは自分を解放すること。書き留めることで、ストレスを弱め、自分を理解し、くつろがせ、解放することを可能にします。 書くことは、瞑想で活発になる脳の領域を刺激します。書くことで落ち着き、明確に考えられるようになります。考えを検討し、いくつかを捨てることになるでしょう。書くことは、物事を理解するだけでなく、アイデアを手放したり、捨てたりするのにも役立ちます。日記である必要はありません。ToDoリストでさえ、心を軽くします。

諦めたいものを書き留めてください。そうすれば、内なる平和を発見することになるでしょう。

Denken mit der Hand - 8. Remember

8. Remember

書くことで、記憶を留める。

書くことは体を使う行為です。紙に書いたすべての文字、単語、円、マークは、私たちの記憶に痕跡を残します。 ほとんどの人は本を読んでから時間がたっても、エキサイティングな部分を思い出すことができますが、手書きにはより強力な効果があります。参考文献であふれかえっていた講義でも、私たちが講堂に座っていたときに持っていたアイデアを思い出させます。字を書いたときの記憶は、数年後でも目の前に浮かび上がってくる可能性があります。 短い手書きのメモが、私たちを時間の旅に連れていきます。これが多くの人がノートを保持している理由です。また、なぜ有名人の原稿が人気があるのか。手書きは人の性格について多くを語っているからです。

紙に書くことは、個人的な歴史をたどれるようにすることです。


手で考える

* 手で書くということは、紙の上で考えること。思考は、言葉、文章、イメージに発展する。
思い出は物語になる。 アイデアはプロジェクトに発展する。 メモはインスピレーションを与える。メモからヒントを得る。

私たちは、手で書き、理解し、学び、見て、考えるのです。


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